第1科目

経済学・経済政策

グラフで考える——ミクロとマクロの基本

1ミクロ経済学の柱

テーマポイント
需要・供給価格が上がると需要は減り供給は増える。両者が交わる点が均衡価格
弾力性価格が1%変化したとき需要が何%変化するか。生活必需品は非弾力的、ぜいたく品は弾力的
余剰分析消費者余剰+生産者余剰=総余剰。市場が最も効率的なとき総余剰は最大
市場の失敗外部性・公共財・独占・情報の非対称性で市場がうまく働かない
📌
頻出:需要曲線・供給曲線のシフト(所得増→需要曲線が右へ)と、価格弾力性の大小の判断。グラフで「どちらに動くか」を必ず手で描いて確認。

2マクロ経済学の柱

用語内容
GDP一定期間に国内で生み出された付加価値の合計。三面等価(生産=分配=支出)
有効需要需要が供給(生産)を決めるという考え方(ケインズ)
IS-LM財市場(IS)と貨幣市場(LM)の均衡で利子率と国民所得が決まる
乗数効果政府支出の増加が、何倍もの国民所得の増加を生む
💡 財政政策(政府支出・減税)=ISを動かす。金融政策(マネー量・金利)=LMを動かす。景気対策のときどちらを使うかが問われます。

景気と物価の指標

用語内容
インフレ/デフレ物価が継続的に上昇=インフレ、下落=デフレ。デフレは不況と結びつきやすい
消費者物価指数(CPI)家計が買う商品・サービスの価格水準。物価の代表的な指標
景気動向指数先行・一致・遅行の3系列。先行指数は景気に先立って動く
有効求人倍率・失業率労働市場の代表的指標(一致・遅行系列に対応)
📌
グラフ問題に加え、指標が「何を測るか」「景気に先行/遅行か」の知識問題も頻出。先行指数=新規求人数・株価など、と結びつけて覚える。

3理解度チェック

Q1. 生活必需品の価格弾力性は一般にどうなる?
Q2. GDPが表すものは?
Q3. 「市場の失敗」の原因に当たらないのは?
Q4. 物価が継続的に下落する現象は?
Q5. 景気に先立って動く指標は?

4じっくり理解

かみ砕くと?

経済学は「価格や所得が変わると、人や企業の行動がどう変わるか」を矢印で追う学問です。ミクロ=1つの市場の話、マクロ=国全体の話、と切り分けて読むと迷いません。

具体例で見る

ある弁当が500円→400円に値下げ。すると需要曲線上を右下へ移動して売れる量が増えます。一方、原材料が安くなって同じ価格でも多く作れるようになると、今度は供給曲線そのものが右にシフトします。「曲線の上を動く」のと「曲線ごとずれる」のは別の現象です。

📌
覚え方:価格の変化=曲線上を動く価格以外(所得・原価・流行)の変化=曲線がシフト」。ここを混同する人がとても多い頻出ポイント。
⚠️ つまずき:弾力性は「%の比」。価格が1%上がって需要が2%減れば弾力性は2(弾力的)。米や電気などの生活必需品は値上げしても買うので非弾力的、と具体例で覚える。

5まとめ

3行でおさらい

① ミクロ=需要供給・弾力性・余剰・市場の失敗。グラフのシフトで考える。

② マクロ=GDP(三面等価)・有効需要・IS-LM・乗数効果。

③ 財政政策はISを、金融政策はLMを動かす。